「ほかにはない、オンリーワンなブランドを目指して」
これからの梅雨時期、特に手放せなくなるTEMPERATEの靴。ブランドがデビューしたのは2017年のこと。ロンドンで靴の専門技術を学んだデザイナーが、なぜPVCシューズに特化したブランドを立ち上げたのでしょう。実はそこには、靴への大きな愛情と情熱が、秘められているのです。
初めてのPVCシューズとの出会い
以前にも、デザイナーのプロフィールについて触れてきましたが、少しだけおさらい。日本で大学を卒業後、イギリスのCordwainers | London Collage of Fashionで靴を専門的に学んだのち帰国。一流シューリペア店で靴の修理を経験したのち、人気セレクトショップで販売にも携わりました。その数年後に、商社で靴の企画営業を担うことに。「靴をデザインするだけでなく、どう商品化し、販売を実現させるか。いろいろ回り道をしたけれど、すべてが学びとなり、今に生かされている」と、デザイナーは語ります。 初めてPVCシューズと出会ったのは、商社時代のとき。当時、ポップなデザインのPVCシューズはファッション界で話題に。世界的トップモデルがプロデュースするなど、一躍夏のトレンドアイテムとして、大ヒットしたのです。 それまでPVCシューズといえば、子どものものという印象でしたが、大人がかっこよく履ける靴という存在に!雨の日に限らず、コーディネートの外しアイテムとして、デイリーに履く一足に定着したのです。そういった時代の中でデザイナーもまた、さまざまなセレクトショップで扱われていた人気のPVCシューズに携わることに。TEMPERATEの種といえるものが、生まれた瞬間でもありました。
「AUSTIN」\7,920(tax in)
「LLOYD」\7,040(tax in)
唯一無二な魅力をもつ靴を生み出したい
その後、デザイナーが独立を果たし、TEMPERATEがデビュー。満を持してというよりは「思いがけずの独立」と、デザイナーは笑いますが、シューズブランドをつくるにあたり、PVC素材に特化しようと決めたのは、前職の経験が大きく影響していると語ります。商社で海外とのやりとりや、職人との意見交換など、トータルで靴づくりに関わる中において、PVCシューズの人気や期待が大きかったことを、肌で感じていたそうです。靴は大好きだけれど、ひとりでスタートするなら、ほかにはない魅力のあるブランドに振り切りたい。思えばPVCシューズはお手入れがラクだし、晴雨関係なく履けるし、これからの女性のライフスタイルに合う一足として、大きな可能性を秘めているのではないか。そんな思いからTEMPERATEは、おそらく日本唯一のPVCシューズブランドとして、誕生したのです。
トレンドアイテムからマストアイテムへ
以前は、ポップなトレンド靴だったPVCシューズ。ですがTEMPERATEは、それを一過性のものでなく、現代の女性に寄り添うマストアイテムとしての価値を見出し、発展させてきました。今は、ライフスタイルもファッションテイストも多種多様。だからこそ、そのどれにも当てはまるよう、さまざまな色やデザインをTEMPERATEでは展開しています。機能的なPVC素材に、季節も、シチュエーションも限定しない、高いデザイン性を合わせて──。靴が、女性のおしゃれを支える大切なものであると信じてきたからこそ、実現したブランドであり、これからも発展し続けていくのです。
「NINA」\7,040(tax in)
「SHELLY」\7,260(tax in)
「CARRIE」\7,260(tax in)
「TAMARA RAFFIA」\7,260(tax in)