TEMPERATE

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TEMPERATEのこと01

「あらためまして、TEMPERATEです」

キャッチーで、心がウキウキするデザインのレイン(PVC[ポリ塩化ビニル])シューズ。──TEMPERATEのことを、そんなふうにイメージしている人も、多いのではないでしょうか。
はい!
それはもちろん大正解。でもTEMPERATEは、決して「かわいい」だけでは語れません。靴の本質を熟知するデザイナーが、あえてPVC素材にフォーカスして生み出した、さまざまなシーンの足元を彩るシューズブランド。靴底からの浸水を防ぐ、一体成型の手法を取りながらも、華やかなディテールやカラーリングといったデザイン性も重視し、雨の日だけでなく、デイリーにも履ける靴として、たくさんのモデルを発表してきました。

デザイナーは靴の本場・イギリスで専門知識を習得

素材はPVCですが、背景にあるのは本物の知識と技術。デザイナーは、イギリスのCordwainers | London College of Fashionにて靴を専門的に学んだキャリアの持ち主です。帰国後はシューリペア師、のちに商社でデザイナーとして活動したのち、2017年に独立。TEMPERATEをデビューさせます。そもそもイギリスは、世界一の革靴大国。そこで得た最高峰の知識が、TEMPERATEには込められていると知ると、ブランドの印象も変わってくるのではないでしょうか。

TEMPERATEが、実用性にこだわらない理由

PVCシューズとなると、つい機能性や扱いやすさに気持ちがとらわれがちですが、思いきって宣言すると、TEMPERATEの靴は実用主義ではありません。なぜなら、「美しいフォルムであること」を重要視しているので、必ずしも日本人の平均的な足の形に合わせて、デザインされているわけではないからです(言っちゃった!)。

「えっ、じゃあ私の足に合う靴はないの!?」とショックを受けた方、もう少し話を聞いてください。ここがTEMPERATEと、ほかのドメスティックブランドと大きく違う点であり、核となる部分なのですが、日本人の足の形に標準を当てなかったのは、「あくまでも自分の足に合う、美しい靴を履いてほしい」という発想から生まれたものなのです。

TEMPERATEは、大きく4つの種類の靴を軸として、構成されています(一部を除く)。バレエシューズ2型《IRMA》と《EMMA》、ローファー《LLOYD》、そしてオックスフォード《OSTERA》。それぞれタイプは違いますが、どれもデザイナーが美しいフォルムにこだわって完成させたもの。そしてこの4種類のいずれかは、ほとんどの日本人女性の足に合うようにも計算されているというのが、このブランドの真実なのです。

つまり、人によっては《IRMA》は合わないかもしれない、でも《EMMA》は快適に履ける──それがTEMPERATEの答え。足には合うけど美しさに妥協して型をつくるのではなく、完成度の高い型から自分の足に合うものを選ぶ。なぜならそのほうがきっと、おしゃれに靴を履けるから。

あえて「平均的」を避けたのは、フィット感が大事な靴だから

靴は「合う」「合わない」が、とてもシビア。洋服やバッグと違い、身につけていて、これほどに不快感が耐えられないアイテムも、ほかにありません。しかしながら、日本人の平均的な足の形に合わせて靴をデザインすると、どうしても洗練されない部分が出てしまう。長く靴の世界に携わってきたデザイナーは、それをよしとせず、靴の種類を4つに広げ、選択肢を増やすことで、美しさと快適さを両立させました。またかつては「甲高・幅広」が中心といわれてきた日本人の足も、今では欧米人のように甲が薄く、幅の狭い人が増えてきたことも、理由のひとつに。TEMPERATEは、「平均的」が通用しなくなってきた時代性を考慮し、日々新しいデザインを開発しているのです。

固定概念にとらわれず、自由な感覚でおしゃれを楽しむ──。そんな大人の女性に向けて発信するTEMPERATE。時代の流れに寄り添いながらも、裏づけされた背景とコンセプトをもって、永く愛されるPVCシューズを、これからもつくり続けていきます。


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